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2021/05/19 16:50

「めし行こう!」とか「めし何にする?」などこの“めし”という言葉は、
若者から高齢者まで日常的に幅広く使われていますが、なんとこの言葉は室町時代にはすでに使われていたというから驚きです。
“めし”という言葉は「食べる」 の尊敬語で「召し上がる」という意味の動詞で「召す(めす)」が名詞化したものと考えられています。
つまり「召し上がるもの」という言葉が由来で“めし”となったそうです。

また、室町時代の後期には、さらに「御(お)」をつけた「御めし(おめし)」という言葉も生まれました。
面白いのは“めし”自体が本来は尊敬語であるはずなのに、敬語の“お”をつけるようになったのは、
やはり“めし”だけでは現在の僕たち同様に何となくぞんざいな感じがしてしまうからなのでしょうか。

ちなみに“ごはん”という言葉も室町時代が発祥であり、この頃に古代中国の言葉である漢語 「飯(はん)」という言葉が使われはじめ、
やはりそれに“お”が付けられて「御飯(おばん)」 という言葉として人々に広まっていき、
江戸時代末期には「お」が「ご」に変化し、現在も皆さんが使っている“ごはん”となりました。
この“めし”と“ごはん”という言葉は、まっ たく違った経緯から生まれたが、同じものをさし、
今は丁寧な言い方かどうかという違いはあるものの、意味的な違いはない言葉なのです。