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2021/05/19 20:45

“レストラン”という、たぶん世界中で最も広く使われているフランス語であり、
誰が聞いても食事を出してくれる店という意味の万国共通語があります。

語源はフランス語の“レストレ”「回復させる」という言葉から来ていて、
レストランとは「回復させる場所」という意味です。
世界初のレストランはフランス革命前に生まれました。
当時の庶民ができる外食は居酒屋や宿屋でしたが、現代のレストランとは大きく違いどでかい机に
どでかい皿に乗った料理が運ばれるだけです。

机を囲むのは全員他人で、切り分けされていない肉料理などが運ばれてくると奪い合い状態、
殴り合いなどもあり大変だったそうです。
しかも料金は全員同じという驚きの外食の姿です。

パリには、職を求めてやってきた多くの人が住んでいたが、
彼らは都会に疲れて気分転換に外食に行こうにもそこは地獄絵図でした。

そんな中、商家出身のブーランジェという人が
体調の悪い人のために消化の良い料理を出す店を始めたそうです。

そこでは別々の机に座りメニューの中から好きな料理を注文して食べれるストレスフリーなお店で、
これを元氣になる食べ物を出す“回復させる場所”という意味で「レストラン」と命名しました。

そしてフランス革命後に解任された王侯貴族のコックたちが、
その腕を活かしてパリ各地でレストランを開き流行となり、体調の悪い人のためへの料理だけでなく、
食を楽しむ場として現代のような「元氣になれる場所」として広まりました。