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2021/05/19 09:00
幼い頃、両親と田舎へ帰省すると、祖母から毎朝起きてからお茶を飲むことはとても良いと、いつも言われて、渋々と飲んでいました。いま大人になってから、その素晴らしさを実感しています。
その昔、中国で神農という神様が薬草を見つけるために百種類の草を食べたところ、九十九の毒にあたり体中が病んでしまったそうです。
その時、百草目の草を口にしたところ、たちまちすべての毒を解毒して元氣になったと伝えられたのが、お茶でした。
そのお茶が日本に伝わって来たのは奈良から平安時代と言われていますが、その古くから日本では「朝茶は三里帰っても飲め」とも言われるくらい身体に良いので、毎朝飲むことは大切なことだと伝わっています。
なんせ、お茶を飲まずに家を出て三里行ってしまっても戻って来いと言っているくらいです。
そして、「朝茶はその日の祈祷」ともいうのだそうで、朝茶とともに梅干しを食べると、祈祷をうけたのと同じ御利益があり、その日の災難を逃れられ、運氣が宿るというのです。
現代になって食べものや飲みものの効果効能などが発表されていますが、それはほんの一部のことで、現代科学ではまだまだ説明できないくらいの「先人の叡智」がたくさんあると感じています。