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2021/05/19 07:00

 このコラムを読んでくれている方に
「なんでいつも難しい漢字で『氣』と書いているのかい?」と聞かれました。
僕は、「氣という漢字を使いはじめたのはですね、」と、こんな話をさせていただきました。 

それは、「氣」と「気」という漢字は、同じ「き」という言葉でも似て非なるものということです。
「氣/気」という言葉は色々なところで使われているのですが、氣を「エネルギー」に置き換えてみると、
その意味がわかりやすくなります。 


つまり、元氣は元のエネルギー、病氣は病んだエネ ルギー、勇氣は勇ましいエネルギー、
氣持ちは持っているエネルギー、天氣は天のエネルギー、他にも 「氣」を使っている言葉の意味がわかります。
また、「氣」と「気」のエネルギーの違いを見てみると 「気」と「氣」という漢字の違いは、
中に書かれている 文字が「〆」か「米」かの違いで、


『氣は米で、八方に広がるエネルギーの意味』

『気は〆で、エネルギーをしめるという意味』

となっていて、同じ「き」という漢字でも米のように八方に広がるのと、
〆(しめる)のように閉じ込めるのでは、まったく反対の意味になります。
それならば「気」ではなく「氣」を使うことで、本来の力を発揮できるのだろうと感じます。


日本には言霊 ( ことだま ) というものがあり、言葉には魂や氣持ちが宿っていて、
とても影響力があると言います。もちろん漢字一字でも言霊があります。


元氣とは「元」という、みなもととなる「氣」ですのでしめきって閉じ込める方ではなく、
大きな流れへとひろげる方のエネルギーを選ぶと、どんな時でも、 どこにいても、
自然と内側から力が湧き出てきます。


言葉や漢字ひとつで力が出てくるなんて、日本人の文化や叡智は凄いと心に響きました。


そして、僕に この話をしてくれた方が「みんなで元氣になろうよ」と
言ってくれた瞬間に腹の底から元氣にりました。

ということで、その日から僕も『氣』という漢字を選んで使っています。