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2021/05/19 09:15
嬉しいことにお客さまから、惣菜が美味しいからおかずに買っていくとか、酒の肴に最高だったなどの
声をいただけることがあります。
この「おかず」という言葉ですが、元々は女房言葉という、室町時代に宮中や院に仕えた女房たちが使い始めた、
特定の人の間だけで通じる隠語でした。「おかず」は主食の周りを囲むものであり、元々は「御回り(おまわり)」 または「御巡り(おめぐり)」と呼ばれていました。
数を取り揃えるということで「御数(おかず)」となったのですが、おかずや副食物の意味である「菜」を使い
「御菜」とも書いていたそうです。一方、酒の「肴(さかな)」は、何も食べ物だけを指すものではなく、酒の席には欠かせない歌や踊り、話のネタ なども「肴」とされていましたが、それらは日本の芸能として独立した道を歩んでいきました。
そして残された酒に添える食べ物のことを「肴」と呼ぶようになりました。
その昔は、「肴」という漢字ではなく、おかずのことを指す「菜」を使い「酒菜」と書いていましたが、当時
の日本人の酒のお供はもっぱら魚だったことから「魚」や「肴」という字をあてるようになり、この事から
「肴」の文字だけで「さかな」と読まれるようになっていったというわけです。
というわけで、今日のおかずや酒の肴は、ぜひともショッピングで!